in NO hurry to shout; / ノイズ

TVアニメ『覆面系ノイズ』のクライマックスを飾った劇中歌「ノイズ」。ダイナミックな演奏とヴォーカルの迫力に圧倒される一曲。

 

累計160万部を突破した福山リョウコの人気コミックを原作としたTVアニメ『覆面系ノイズ』。歌を絆とするニノ(CV.早見沙織)・モモ(CV.内山昂輝)・ユズ(CV.山下大輝)、3人の関係を描く今作では音楽を中心にしてストーリーが進行している。劇中には人気オルタナティブ・ロック・バンド、“in NO hurry to shout;(以下、イノハリ)”が登場。ユズがギター/作曲を担当するこのバンドに、ヴォーカルとしてニノが加わることにより、物語が大きく動き始める。

イノハリの楽曲を手がけているのが、“COALTAR OF THE DEEPERS”のNARASAKI。オルタナティブ・ロックを基調とした楽曲を得意とする彼だけに、イノハリのイメージをそのままサウンドとして表わしている。主題歌や挿入歌に加え、イノハリのドラム演奏にも参加しているWATCHMANとともに“SADESPER RECORD名義で劇伴も制作。『覆面系ノイズ』の音世界を鮮やかに展開している。

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第11話の挿入歌「ノイズ」は、シングルとして6月21日にリリース(ハイレゾ版は7月5日より配信開始)。カップリングには、穏やかな雰囲気が漂う楽曲「ステイ」を収録している。

「ノイズ」

劇中では、野外フェス「ロックホライズン」の初ライヴにて、またもやニノが暴走。セットリストを無視して、この新曲「ノイズ」を弾き始める。思いの丈を声に託してぶつけるニノのヴォーカルと、その迫力に引っ張られるかのように、今まで以上にパワフルなサウンドを繰り出すバンドが渾然一体となり、観客の目をステージに釘づけにした。「モモだけじゃなく、全員ここから離れられなくしてやる」というニノの強い決意には鬼気迫るものがあった。

「ぼくたちは ほんとのこころを かくしてる」という今作のテーマも盛り込まれた歌詞は、もともとはニノがユズに対しての想いを綴ったもの。それをニノがモモに届くようにと声を張り上げて歌うこの場面は、『覆面系ノイズ』が「音楽×片恋」ストーリーであることを改めて痛感させられる。

しかしながら、想いが前のめり過ぎて、流されるままに歌っていた「スパイラル」や「カナリア」の頃と比べると、感情をコントロールしながら歌っているのが伝わってくる。数々の経験を積み重ね、ヴォーカリストとして着実に成長を遂げていることが感じられるだろう。

炸裂するドラム、ドライヴするベース、荒々しくかき鳴らされるギター。ハイレゾは、すっきりとした音像ながらも、それぞれの楽器の音に芯の強さが感じられ、パンチのあるサウンドとなっている。躍動的な演奏とヴォーカルが突き抜けるような強い昂揚感を生み出し、また中盤からはさらに爽やかさを加えている。卓越したアレンジにもうならされる曲だ。

「ステイ」

シンプルなコードと甘酸っぱいメロディー・ライン。軽やかに奏でられる清々しいギターサウンドには、青春のみずみずしさが漂う。NARASAKIによれば「グラスゴーっぽい」とのことだが、たしかにアノラックやティーンエイジ・ファンクラブに通じるような感じがある。イノハリの楽曲は緊張感のあるものが多いが、この曲は和やかな雰囲気だ。

これまでの曲でも作品に結びつく言葉が抽象的に盛り込まれてきたが、この「ステイ」では、“きみのメロディ 口ずさんで 海を見つめ ずっと待つの”というフレーズのとおり、ニノが砂浜で歌っている姿がはっきりと思い浮かんでくる。ヴォーカルはいつもとは異なり、リラックスした表情が感じられ、終盤の“このうたを 目印にすれば 巡り会えるから”のように、希望に満ちた歌声は明るい。

in NO hurry to shout;
ノイズ

ワーナー ブラザース ジャパン
2017.07.05

FLAC・WAV 96kHz/24bit

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©福山リョウコ・白泉社/アニメ「覆面系ノイズ」製作委員会

 収録曲

 1.ノイズ (TVアニメ「覆面系ノイズ」挿入歌)
   作詞:福山リョウコ 作曲:NARASAKI 編曲:in NO hurry to shout; 歌:ニノ(CV. 早見沙織)

 2.ステイ
   作詞:江戸山こべに 作曲:NARASAKI 編曲:in NO hurry to shout; 歌:ニノ(CV.早見沙織)

 3.ノイズ(Instrumental)

 4.ステイ(Instrumental)