in NO hurry to shout; / アレグロ

陰りのある旋律で情景を描く、TVアニメ『覆面系ノイズ』のエンディングテーマ。カップリングにはシューゲイザー・ナンバー「サテライト」を収録。

 

累計160万部を突破した福山リョウコの人気コミックを原作としたTVアニメ『覆面系ノイズ』。歌を絆とするニノ(CV.早見沙織)・モモ(CV.内山昂輝)・ユズ(CV.山下大輝)、3人の関係を描く今作では音楽を中心にしてストーリーが進行している。劇中には人気オルタナティブ・ロック・バンド、“in NO hurry to shout;(以下、イノハリ)”が登場。ユズがギター/作曲を担当するこのバンドに、ヴォーカルとしてニノが加わることにより、物語が大きく動き始める。

イノハリの楽曲を手がけているのが、“COALTAR OF THE DEEPERS”のNARASAKI。オルタナティブ・ロックを基調とした楽曲を得意とする彼だけに、イノハリのイメージをそのままサウンドとして表わしている。主題歌や挿入歌に加え、イノハリのドラム演奏にも参加しているWATCHMANとともに“SADESPER RECORD名義で劇伴も制作。『覆面系ノイズ』の音世界を鮮やかに展開している。

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今作のエンディングテーマ「アレグロ」は、5月10日にシングルとしてリリース(ハイレゾ版は5月24日より配信開始)。カップリングには、早見沙織・ミーツ・シューゲイザーな楽曲「サテライト」を収録している。

「アレグロ」

モモの心の内を綴ったような歌詞と、それを代弁するニノのヴォーカル、そして陰りのある旋律を紡ぐユズのギター。アニメではユズのモノローグに続いて流れ始め、3人の交錯する想いを映し出すように奏でられていた。物語のエンディングを深く彩るナンバーだ。

重々しい雰囲気を醸し出しながらも疾走感を覚えるサウンドからは、また青春のやるせなさも伝わってくる。終盤では楽曲をさらにダイナミックに展開させており、それぞれの想いが目指す方へと向かって駆けていくような物語性を感じさせる。歌声はしなやかに、憂いを帯びたニュアンスで情景を繊細に描写。「ハイスクール」や「カナリヤ」のような激しさはないが、声の存在感は強く、かえってニノの切ない気持ちが露わになっているかのよう。

ハイレゾは量感のある低域が充実していながらも、混濁することはなく、絡み合う音色の豊かな響きが感じられる。また彼方まで音が鳴り響いているようなスケール感もある。才能ある若者たちが自らの手で作り上げた最高級のオルタナ・サウンドという、そのローファイ感が巧みに表現されている。

「サテライト」

マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン直系といったフィードバック・ノイズが鳴り響くカップリング曲。シューゲイザーにも多くの影響を受けているNARASAKIだが、2011年8月にリリースされたCOALTAR OF THE DEEPERSのシングル「DEAR FUTURE」(TVアニメ『輪るピングドラム』ED主題歌)でもシューゲイザー・サウンドを披露(シングル収録の堀江由衣によるヴォーカル・ヴァージョンは、のちに彼女のアルバム『秘密』に収録されている)。「DEAR FUTURE」は音の渦へと深く沈んでいくようなイメージだったが、こちらの「サテライト」は浮遊感を高めた、ドリーミーな音の仕上がりとなっている。

折り重なる轟音ギターが生み出すサウンドは、夢と現の狭間を彷徨うような、まどろみの雰囲気を演出。ニノの歌声は残響に溶け込む淡い輪郭で、そっと言葉を浮かべるような、甘美なウィスパー・ヴォイスが耳に心地よい。ハイレゾではさらに空間の奥行きが増しており、ヴォーカルとサウンドに包まれるような感覚が味わえる。早見沙織の声質とシューゲイザーとの相性のよさを証明した一曲。

in NO hurry to shout;
アレグロ

ワーナー ブラザース ジャパン
2017.05.24

FLAC・WAV 96kHz/24bit

ハイレゾはこちら

e-onkyo music
groovers
mora

©福山リョウコ・白泉社/アニメ「覆面系ノイズ」製作委員会

 収録曲

 1.アレグロ(TVアニメ「覆面系ノイズ」エンディングテーマ)
   作詞:福山リョウコ 作曲:NARASAKI 編曲:in NO hurry to shout; 歌:ニノ(CV.早見沙織)

 2.サテライト
   作詞:江戸山こべに 作曲:NARASAKI 編曲:in NO hurry to shout; 歌:ニノ(CV.早見沙織)

 3.アレグロ(TV Size)

 4.アレグロ(Instrumental)

 5.サテライト(Instrumental)