rionos / ハシタイロ

2017.10.25

様々なアーティストに楽曲提供を行ってきたシンガー・ソングライターがTVアニメ『クジラの子らは砂上に歌う』のED主題歌でメジャーデビュー! 名うてのミュージシャンたちが奏でる壮大な楽曲に強く惹きつけられる。ハイレゾでは192kHz/24bitで配信!!

 

2017年10月より放送が開始したTVアニメ『クジラの子らは砂上に歌う』。梅田阿比の原作コミックを、『四月は君の嘘』などで知られる監督・イシグロキョウヘイとJ.C.STAFFがアニメ化している。

この作品のED主題歌「ハシタイロ」を担当するのがシンガー・ソングライターのrionos。近年では自身の音楽活動に留まらず、Little Glee Monster「かかげた空へ」、寺嶋由芙「#ゆーふらいと」、ChouCho「セフィロトの木」、上田麗奈「海の駅」などの楽曲提供や、ちょろゴンず「イシュカン・コミュニケーション」のアレンジなどを行っており、J-POP、アイドル、アニソンの幅広いフィールドにて作曲家/クリエイターとして活躍している。

rionosにとってメジャーデビューシングルとなる「ハシタイロ」のハイレゾ音源は192kHz/24bitで配信されている(e-onkyo musicのみ192kHz/32bitも配信)。いわゆるアニソンのジャンルで192kHz/24bitで配信されているものはまだ数えるほどのタイトルしかなく、さらにTVアニメ主題歌の新譜としては今回が初となる。制作スタッフの音に対するこだわりと、楽曲への情熱が生み出した高品質のサウンドが体感できる、素晴らしい仕上がりとなった。

※自身の音楽活動や「ハシタイロ」について詳しく話を聞いた、rionosのインタビューはこちら

「ハシタイロ」

物語のイメージを喚起する豊かな音の海に帆を広げ、歌声は儚さを宿しながらも、まだ見ぬ世界へと舵をとる。幻想的でもあり、また物語性の強い楽曲を制作してきたrionosだが、「ハシタイロ」では、その方向性を推し進めながらも、さらに深化を遂げている。ひとつは、生楽器による演奏。rionosのサウンドは打ち込みポップや音響のイメージもあるが、今回は、アコースティックギターやストリングスなど、生音を全編に使用した楽曲を作り上げており、そのサウンドは名うてのミュージシャンたちの演奏に支えられている。

演奏メンバーのクレジットには、ドラム:佐野康夫、ベース:渡辺 等、ガットギター&アコースティックギター:堀越信泰と、rionosが敬愛する新居昭乃の作品でもおなじみの名前が並ぶ。またエレクトリックギターには、fhánaのyuxuki wagaも加わっている。ストリングスは、山下達郎の楽曲にてストリングス・アレンジを手がけるヴァイオリニスト・後藤勇一郎率いるストリングス。後藤はChouCho、麻生夏子、寺島拓篤などの楽曲にも参加している。これら名プレイヤーを起用した贅沢なレコーディングが行われている。

そして、もうひとつは楽曲を貫くダイナミズム。作品世界に通ずる広大なスケールで楽曲が奏でられており、また非常に躍動的である。そして、サウンドとともにボーカルもサビに向け、力強さをどんどん増していき、よりいっそう開放感を促す。「ハシタイロ」は劇中に登場する少女・リコスの目線で描かれているのだが、その失われた感情が甦るさまを、溢れるような歌声で表現している。以前の楽曲に比べてこれらの変化は顕著だ。rionosもこの曲によって、自身による音楽制作を停滞させていた迷いを振り切ることができたと語っており、その心境の変化も大地を踏みしめているかのように凛と佇む歌声に表れているようだ。

さて192kHzのハイレゾ音源にはクラシックやジャズのものが多い。それは生楽器から生まれる豊穣な音の響きをありのままに収録できる情報量や、卓越した技量をもつ演奏者やボーカリストたちの繊細なタッチまでをも鮮明に写しとる解像感が、これらジャンルの特性に適しているからでもある。またステージやスタジオの濃密な空気感さえも再現しうる表現力もある。今回の曲では、一流ミュージシャンたちによる生楽器を中心にした演奏などこれら重なる要素も多く、また聴いてみれば、なぜ今回192kHzを選択したのかが非常に納得できるクオリティだ。圧倒的な音の波に飲み込まれる、迫力のサウンドとなっている。

「空を飛びたいと」

こちらもアコースティックなサウンドを主軸に構成された楽曲。演奏には「ハシタイロ」に引き続き、渡辺 等とyuxuki wagaが参加。バイオリンには、新居昭乃の作品や菅野よう子が手がけた楽曲でも知られる藤堂昌彦を迎えている。またボーカリストの伊礼 亮がコーラスで参加。2016年10月にリリースされた、北川勝利のプロデュースによる伊礼のアルバム『アイトヒト』には、rionosが楽曲提供やアレンジ、コーラスなどで参加しており、両者の交流が感じられる今回の組み合わせである。

楽曲はボーカルとピアノのみの静かな演奏から始まり、スクラッチノイズなどの音響処理を交えた中盤からは、次第に音数を増しながらアコースティックなアンサンブルへと発展。そして、終盤では祝祭感溢れるサウンドへと到達する。エレクトロニカやポストクラシカル、またシガー・ロスに代表されるアイスランドの音響/ポストロック・サウンドを昇華した、抒情的なポップスが柔らかな光を放つ。暖かな空気にそっと優しく包まれるようだ。

ハイレゾではrionosの透き通るような歌声の美しさがますます際立つ。特にシンプルな編成となってる前半では、倍音を帯びた歌声の繊細な響きやブレス、抑揚のなめらかな動きまで、余すところなく捉えたハイレゾのリアルな描写力に唸らされる。楽曲には帰るべき場所=〈小さな家〉へのrionosの憧憬も投影されているが、後半では伊礼 亮のコーラスが寄り添うように加わり、彼女の歌声からはさらにぬくもりが感じられる。楽器とボーカルとの一体感が心地よく伝わる、魅力的なものとなっている。

rionos
ハシタイロ

Lantis
2017.10.25

FLAC・WAV 192kHz/24bit、WAV 192kHz/32bit

ハイレゾはこちら

e-onkyo music
groovers
mora

© 梅田阿比(月刊ミステリーボニータ)/「クジラの子らは砂上に歌う」製作委員会

 収録曲

 1.ハシタイロ
   作詞・作曲・編曲:rionos

 2.空を飛びたいと
   作詞・作曲・編曲:rionos

 3.ハシタイロ(Instrumental)

 4.空を飛びたいと(Instrumental)