ORESAMA / 流星ダンスフロア

TECHNOBOYSとともにフィリー・ソウル仕立てのディスコサウンドをダイナミックに展開。さらなる音の冒険に胸が高鳴る、TVアニメ『魔法陣グルグル』2クール目のOP主題歌。

 

ボーカリスト・ぽんとサウンドクリエイター・小島英也からなる2人組ユニット、ORESAMAのニュー・シングル「流星ダンスフロア」。前作「Trip Trip Trip」続いて、こちらもTVアニメ『魔法陣グルグル』の主題歌としてアニメのオープニングを飾っている。シングルにはディスコモード全開のタイトル曲のほか、ORESAMA初のクリスマスソング「ヨソユキノマチ」、デジタルなイメージを強く打ち出した「Waiting for…」を収録している。

シングル「流星ダンスフロア」についてのORESAMAインタビューはこちら

「流星ダンスフロア」

J-POPにディスコやファンクの要素を取り入れ、独自のポップスタイルを発展させてきたORESAMAだが、これまで以上にディスコサウンドを前面に押し出した楽曲を展開。フィラデルフィア・ソウルを彷彿とさせる流麗なストリングスの導入も大きな特徴だ。ストリングスによる小気味よい短いキメを多用しているのも、シックに影響を受けている小島英也らしい。もちろんナイル・ロジャースばりのギター・カッティングも健在。

今回は、『魔法陣グルグル』の劇伴とED主題歌を担当しているTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDがアレンジ、また演奏にも参加。フジムラトヲルのスラップによるファンキーなベースが、ディスコティックなグルーヴをさらに引き立てる。またTECHNOBOYSのサポートでもおなじみ、よしうらけんじによるシモンズ(電子ドラム)も炸裂。間奏での各楽器の弾けたソロプレイなど、あちらこちらに音の仕掛けをたっぷり盛り込んでおり耳が離せない。

『グルグル』では〈ダンス〉が重要なポイントとなっていることもあり、ゴージャスでパーティー感溢れる今回のサウンドは、〈扉〉を開けて世界に飛び出した小さな冒険者たちがひとつの〈パーティー〉として成長した姿を映し出しているかのよう。ディスコミュージックは一定のパターンを繰り返すものが多いが、この曲では2番から変則的な構成を組み込んでおり、めくるめく展開をみせる。こんなところもドタバタとストーリーを繰り広げる『グルグル』のイメージに重なっているようにも思える。

ハイレゾでは生のストリングスの華麗な音の響きが印象的だ。また優雅でありながらも、ただの背景としては収まらず、むしろ楽曲を勢いよく引っ張っていくような雰囲気さえも感じられる。そして、TECHNOBOYSが持ち込んだアナログシンセの強い存在感。音の太さや深みがサウンドをさらに鮮やかに照らし出す。凝りに凝った音作り(インタビュー参照)もしっかりと楽しめて、聴きどころが満載。賑やかなサウンドに埋もれず、ボーカルはすっと前に出てきており、活き活きとした笑顔で今宵のパーティーを華やかに彩る。終盤の可憐なコーラスも耳に残る。

「ヨソユキノマチ」

70年代のニューソウルを思わせるメロウなサウンドが奏でられる、〈優しいクリスマスソング〉をテーマに作られたカップリング・ナンバー。イルミネーションに飾られた街並みがいつもとはちょっと違う「よそ行き」の表情を見せる。そんな冬の光景を音と歌声がていねいに描き出している。

この曲では、ピアノやローズ系のエレクトリックピアノ、オルガンと、3つのキーボードを使用しており、その柔らかな音色が空間に浮かび上がる様子は、街角に暖かい光が灯っているかのよう。またドラムのビートも太さや勢いを感じさせつつ、アタックがマイルドな感触で伝わってくる。ハイレゾではこういった音要素の繊細さも顕著に表れてくる。打ち込みだけどアナログっぽいというテイストは、前作のシングルに収録されている「耳もとでつかまえて」に近いだろう。このように楽器の音色がもつ生の質感にこだわったサウンドが、楽曲のテーマに沿った雰囲気を生み出している。ボーカルもほんのちょっぴり寂しさを匂わせながら、移りゆく景色を見守るように優しいニュアンスが伝わってくる。

「Waiting for…」

さらに一転してエレクトロニックな方向へと振り切ったダンスチューン。誰かを待ち続けるアンドロイドの気持ちが歌詞には綴られており、日本語の部分がひらがなで表記されているのも想像力を刺激する。サウンドはテクノやフレンチ・エレクトロをベースに、デジタルな質感をさらに強調。音の歪みやエディットをふんだんに取り入れて、エッジの効いた音が暴れる、いつも以上にアグレッシブでワイルドな仕上がりとなっている。ハイレゾでは詰め込んだ音の解像感やスピード、先鋭的なアレンジの面白さを存分に楽しめる。

ボーカルにはひずむくらいにエフェクトがかけられており、サウンドとともに楽曲のイメージをマシーナリーな方向へとますます強く引き寄せる。といっても感情を排した無機質なものではなく、どちらかといえばエモーショナルな、切実な想いがより表に現れたもので、その「アンドロイド」らしさを表現したバランス加減も実に巧みである。

ORESAMA
流星ダンスフロア

Lantis
2017.10.25

FLAC・WAV 96kHz/24bit、WAV 96kHz/32bit

ハイレゾはこちら

e-onkyo music
groovers
mora

©衛藤ヒロユキ/SQUARE ENIX・「魔法陣グルグル」製作委員会

 収録曲

 1.流星ダンスフロア
   作詞:ぽん 作曲:小島英也 編曲:小島英也、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND

 2.ヨソユキノマチ
   作詞:ぽん 作曲・編曲:小島英也

 3.Waiting for…
   作詞:ぽん 作曲・編曲:小島英也

 4.流星ダンスフロア -Instrumental-

 5.ヨソユキノマチ -Instrumental-

 6.Waiting for… -Instrumental-